「スナックがどんなところなのかイメージしにくい」
「スナックの遊び方や楽しむポイントがわからない」
なんて人もいるのではないでしょうか。
スナックに行ったことがない男性からすれば、若い世代だと楽しめないと思っている人もいるかもしれません。
またスナックは小さなお店がほとんどで、キャバクラやガールズバーなどと比べて地味な印象があるかもしれません。
スナックについて先に説明しておくと、ママさんと呼ばれる女性がいて、ママによってお店のなかの雰囲気が変わります。
あなたがお店に何を求めるのか?によっても変わってきますが、スナックならではの居心地の良さや、思わずリピートしたくなるような魅力もあります。そこでこの記事ではスナックの基本や遊び方も含め解説していきます。
スナックとはどんな所?
スナックは、ママをはじめ女の子と会話を楽しみながらお酒を飲み、軽食やカラオケをして楽しむお店です。
一般的にはカウンター越しに接客する飲食店のことをいいます。地域のお客さんを中心としているので、週末になると賑わいます。
お客さん同士がカラオケや会話で盛り上がることもありますし、キャバクラやガールズバーなどと比べてアットホームな雰囲気でお酒を飲めるのもスナックの良さです。
またスナックにも年配のママが切り盛りをするお店もあれば、若い女の子が中心のスナックもあり、「若い世代には楽しめない!」とは一概に言えません。
スナックのママによってお店の雰囲気がガラリと変わると書いた通り、お店によって20代~30代中心だったり、あるいは40代だったりと違いがあるので楽しみ方はそれぞれなのです。
お酒の種類も高価なものばかりではなく、手ごろな焼酎も置いてあり、ゆっくりとお酒が楽しめます。
スナックの語源(なぜスナックというのか)
スナックのもともとの名前は「snack bar」といいます。
- 酒場を意味する「bar」
- 軽食を意味する「snack」
が入っていることからも、軽い食事もお酒と一緒に楽しめるお店です。もともとはバーの形態で、日本には明治時代に入ってきた文化です。
1860年に横浜に日本で初めてのバーができ、その後1970年代になりスナックやカラオケバーなどの進化を遂げたそうです。
スナックはなぜママと呼ぶ?
スナックではお店を管理している女性をママと呼びます。
ママとは元々は英語の「Ma’am (Mam) 」から来た言葉です。
スタッフの女の子を取り締まる責任者としての役割があることから、アメリカ人はそう呼んでいたそうです。
そのまま日本でも取り入れられるようになりママが定着したと考えられています。スナックによっては男性の責任者がいるお店もありますが、基本は接客を行うのが女性だと考え、支配人であるマスターの名前が定着しました。
スナックにとって、ママは絶対的な存在です。
お店の経営を考えるのはもちろん、女の子の管理も担っています。
お店によってはチーママと呼ばれるママさんのサポートを行う女性がいて、女の子のシフトの管理や、相談にのっているお店もあります。
スナック・キャバ・ガールズバーの違い
スナックやキャバクラ、ガールズバーなどいずれも女の子とお酒を飲みながら会話ができるお店はたくさんあります。
お客さん側からすると、違いがわかりにくい部分もありますよね。そこで以下に特徴をわかりやすくまとめてみました。
スナック | キャバクラ | ガールズバー | |
特徴 | アットホームな雰囲気のお店、ママやマスターがいる | 指名や、同伴、アフターがある | 女性中心で構成されたお店になり、1組ごとに女の子がついて接客してくれる |
接客スタイル | カウンター越し接客が基本 | 隣や向かい合って座り接客が基本 | カウンター越し接客が基本 |
カラオケ | あり | ないお店が多い | ないお店が多い |
女の子の年齢層 | 20代~50代 | 20代~30代 | 10代~20代 |
料金システム | 席料・ボトル・ドリンク代 | セット料金 | セット・TAX・ドリンク代 |
価格帯 | 3,500円~(1h) | 4,000円~(1h) | 1,500円~(30min) |
以下の表を元にそれぞれ詳しく解説していきますね。
スナックの接客や料金システム
スナックは、基本的にはカウンター越しで接客をしてくれるお店です。
ママによってもお店の雰囲気が変わり、気さくで話し上手なママが多いので、スナック初心者でも楽しい時間が過ごせます。
スナックは基本は常連さんで回っていることが多く、お店によって雰囲気が大きく変わります。
スナックの料金システムとしては、基本は席料である「チャージ料」です。氷や割物を用意してもらい、あとは追加で注文したお酒や女の子のドリンク、軽食が追加となります。
スナックで長時間滞在するときは、キープボトルを入れてしまったほうが安くコストを抑えられます。
詳しくは以下の記事を読んでみてください。
キャバクラの接客や料金システム
キャバクラは隣に女の子が座って接客してくれます。
セット料金が基本なので、3,000円から4,000円(1h)に、女の子のドリンク代がかかります。
キャバクラは短時間で女の子が変わっていくので、隣についた女の子が気に入れば「場内指名」の料金も追加になります。
次回来店時に指名するときは「本指名」料金がかかりますが、他に指名しているお客さんが来ない限りは隣に座って接客してもらえる仕組みです。
他にも女の子と一緒にお店に入る「同伴」や、お店の後の「アフター」でも追加料金がかかります。
ガールズバーの接客や料金システム
ガールズバーは、30分からのセット料金が基本です。
セット料金はお店ごとに異なりますが、30分1,500円からと手頃な価格帯のお店が多い印象です。
また、ドリンク代は飲み放題もしくは1ドリンク制になります。
女の子のドリンク代がかかるお店もあるので、追加料金が想定以上にかかった…なんてケースも。ガールズバーでもコンセプトや女の子のタイプによって、かかる予算が違いますので事前に確認しましょう。
スナックとバーは何が違う?風営法上の違い
スナックとバーはどちらもカウンター越しの接客が基本なので、違いがわかりにくい部分もあります。
スナックとバーとの違いや、バーは基本は接客をしていないお店という点です。
あくまでもお酒を楽しむことを目的にしているため”深夜酒類提供飲食店”としてみなされます。
とはいえ、スナックとバーに法律的な明確な線引きがあるわけではありません。
それぞれのお店でスナックかバーと名乗るのかによる違いもあります。スナックでも深夜営業をしているお店もありますし、バーでもガールズバーのように接客を伴うお店もあります。
スナックは何が楽しいのか?
スナックに行ったことがない人だと、何が楽しいの?と疑問に思う人もいるかもしれません。
お酒を飲み軽食を食べるのであれば居酒屋に行けばいいのでは?スナックに行ってお酒を飲む理由がわからないと話す人も少なからずいます。
スナックにはキャバクラやバーにはない魅力がたくさんあります。その魅力をご紹介しましょう。
①リラックスして女の子と会話が楽しめる
スナックは、キャバクラのように煌びやかな空間ではなくどこかアットホームな雰囲気で、ゆったりとした時間が過ごせる場所です。
男性のなかには、キャバクラに行ってキャバ嬢をいかに口説くかを楽しむ人もいるのですが、その分自分からトークを振らなくてはいけなくなり、気を遣うことになります。
お金もかかるので、一般的なサラリーマンになると通い続けるのも難しい場所です。
その点スナックは、キープボトルで費用を抑えて女の子と会話が楽しめますし、お互いゆっくりと知っていき仲良くなれる良さもあります。
仕事で疲れているときにも、行くと元気がでる場所がスナックです。
②一人でもスナックは楽しめる
スナックは仕事帰りにふらっと寄れる気軽さもあります。おひとり様でもスナックは楽しめるのも魅力です。
スナックのママさんと仲良くなれば、一人で行ってしみじみとお酒を飲みながら仕事の愚痴を聞いてもらう男性もいます。
とにかく話を聞いてほしいとき、頼りがいのあるママの存在はとても大きく感じます。
スナックのお店にはカラオケもあるので、常連さん同士で一緒に歌ったり手拍子して盛り上がることも。
なかには話下手な人もいますが、ママが会話をアシストしてくれるので安心です。
お店に来ているお客さん同士もアットホームな雰囲気なので、お店に通っているうちに自然と仲良くなり飲み友達になるなんてケースもあります。
スナックに行く意味がわからないという人も
スナック好きな方も多い反面、スナックって何が楽しいの?と思う人も少なくありません。
特に若い世代になると、上司との飲み会で二次会としてスナックに連れていかれることもあり、スナックに行くことを嫌がる方もいらっしゃいます。
ただ一言にスナックといっても年配のママもいますし、若い世代のママもいるので、実際に行ってみないとわからない部分もあります。
スナックは、働いている女の子の年齢も幅広く、ママによっても採用の基準やお店の雰囲気も違うからですね。
またスナックはママはもちろん、女の子も人生経験が豊富な子が多めです。
落ち着いた雰囲気で飲めるので、日々の生活に疲れて癒しが欲しい人にとっても肩の力を抜いていられる場所です。
仕事の愚痴を聞いてくれて「頑張って」と背中を押してくれるのがスナックの良さです。
若い女の子と盛り上がって楽しむ週末の過ごし方もありますが、スナックならではの居心地の良さもあります。
【初心者向け】スナックの遊び方
スナックに興味はあるものの、まだ足を踏み入れたことのない初心者の人向けに、おすすめの遊び方を紹介します。
スナックでどう遊んだらいいのか、楽しみ方がわからない人もいるかもしれません。
たまたま初めて行ったスナックで良くないイメージを付いてしまったなども考えられます。そこでここからはスナックの遊び方のポイントについて解説していきます。
①頼りがいのあるママと仲良くなる
スナック初心者は、ママがいる空間をいかに楽しめるかどうかだと思います。
ママはよき理解者でありなんでも相談できる相手です。
ママはたくさんのお客さんと接してきていますし、人生の先輩のような存在です。
余計な見栄を張らずに、初心者なんで…とカミングアウトしてしまったほうが、ママのアシストも受けられます。
話の合いそうな女の子を席につけてくれたり、常連さんとの間をもってくれるのもママの存在です。
まずはママと仲良くなれるかどうかで、スナックを楽しいと思えるかどうかが変わってきます。
②カラオケで盛り上がる
スナックはほとんどの店舗にカラオケがあります。
初心者だと、みんなの前でカラオケを歌うのに抵抗がある…なんて人もいます。
でもお酒が入れば、あとはノリ次第でカラオケにも挑戦できます。
歌う楽しさもありますし、スナックの空間が一丸となって手拍子してくれたときの気分の良さも十分に実感できます。
世代問わずに楽しめるカラオケの選曲を知る機会にもなりますし、女の子とのデュエットに挑戦してみるのもおすすめです。
カラオケに慣れておくと、会社の付き合いで行くときも安心です。もちろん、カラオケは好き好みがありますが、スナックの楽しみ方の一つとして考えてみるのもいいのではないでしょうか。
③人脈を広げる
女の子と店外で会うことを目的にしてしまうと難しいのですが…。
お店に通いお互いに信頼関係が築けると、自然と店外での付き合いでご飯に行く機会も出てきます。
スナックはもともとアットホームな空間になるので、お互いに仕事やプライベートの話をする機会も少なくありません。
お客さん同士がスナックでの出会いを通して仕事につながることもありますし、地域で人脈を広げるきっかけになることも。
知り合い以外の人と、いつの間にか連絡先を交換していることも。ただ飲み屋さんとして行くだけが目的ではなく、人脈づくりを広げていきたいと考えている人にも楽しめます。
④自由な時間を過ごす
スナックは、活気がありつつも自由に過ごせるのもいい所です。
一歩お店に入れば、常連さんで盛り上がっているけど、嫌な絡み方をする人はほとんどいません。
おせっかいな人がいるわけでもなく、好きなときに話をしてお酒を飲みつつ、思い思いの時間を過ごせる場所です。
スナックは自分のペースを大切にしつつ過ごせる自由さも楽しみ方の一つです。ただ、常連さんに失礼のないようにマナーを守るのは忘れないようにしましょう。
まとめ
スナックは、ママとの関係を楽しみつつ、女の子や他の席の常連さんとも距離が近い飲み屋さん的な存在だと感じます。
スナックの楽しさがわからない人もいるのですが、いつお店に行っても「おかえり」と迎えてくれる場所でもあります。
ほっとできる憩いの場でもあり、元気がもらえるのもスナックの特徴です。スナックならではの雰囲気を楽しめるようになるといいですね。