この記事ではスナックとは実際に何をするところなのか?覚えておきたい基本システムやお店ならでは暗黙の了解やルールもご紹介します。スナックに行ってみたい!と思いつつも、どんなお店なのかイメージできずに迷っている人もいるかもしれません。
スナックには幅広い年齢層のお客さんがいますが、なんといっても一番の魅力はママやマスターの存在です。
初めてスナックに行く人も、行きつけのスナックが欲しいと思っている男性にもぜひ覚えておきたいポイントを解説していきます。
スナックとは何をするところ?
スナックは訪れるお店によっても多少の違いはありますが、ママもしくはマスターがカウンター越しに接客してもらうのが基本です。
お店にソファがおいてあっても、原則として隣に座ることはありません。
これは、スナックが風俗営業の許可がない「深夜酒類提供飲食店」に該当しているためです。キャバクラやクラブとは違い、隣に座らない決まりになっています。
また指名制などの制度もないのもスナックならではです。もちろん特定の女の子に会いたくてお店に行くお客様も居ますが、キャバクラやホステスなどと違って指名は存在しないのです。
そのため、一度お店に入ると長い時間を過ごす人も多いです。お酒を飲みながら軽食も楽しめるので、のんびりと会話を楽しめる良さもあります。
カラオケが設置されているお店が多い
またスナックはお店にカラオケが設置されていることが多く、お店の女の子(スタッフ)と一緒に会話を楽しみつつお酒やカラオケを楽しむことが多いです。
また幅広い年代のお客さんが出入りするので、カウンターで隣の席に座っているお客さま同士が仲良くなることもあります。スナックはボトルキープできますし、アットホームな雰囲気があり、通えば通うほど居心地が良くなっていきます。
スナックとキャバクラやホステスの違い
スナックとキャバクラ、ホステス(クラブ)でどんな違いがあるのか説明します。以下に違いをまとめてみたので見てみましょう。
スナック | キャバクラ | ホステス | |
特徴 | アットホームな雰囲気のお店、ママやマスターがいる | 指名や、同伴、アフターがある | クラブやラウンジで、ママがいる。落ち着いた雰囲気 |
接客スタイル | カウンター越し接客が基本 | 隣や向かい合って座り接客が基本 | 複数のホステスでお客さんの対応をする。 |
カラオケ | あり | ないお店が多い | ないお店が多い |
女の子の年齢層 | 20代~50代 | 20代~30代 | 20代~30代 |
料金システム | 席料・ボトル・ドリンク代 | セット料金 | 会員制 |
価格帯 | 3,500円~(1h) | 4,000円~(1h) | 4,000円~(1h) |
スナック・キャバクラ・ホステス共通でお店の価格帯によっても料金には大きな差があります。地域によっても価格の相場が変わってきます。
明確な違いとしては接客スタイルやカラオケの有無ですね。またスナックはお店によって女の子の年齢や人数も様々なので、ママの個性によって全く違う雰囲気になります。
基本はセット料金か飲み放題となっていて、あとは席についた女の子のお酒代を負担します。
ドリンク代は600円~800円程度で、お店の方針によって飲むペースは違います。
スナックの料金システムは初めての方にはややこしめなので、詳しくは以下の記事を読んでみてください。
キャバクラは隣に座って接客するのが基本で、指名や同伴、アフターなど別途かかる料金もあります。
1時間あたりは4,000円~とそこまで高くないかもしれませんが、ここに指名料や席についた女の子のドリンク代もかかります。ドリンク代はスナックよりも高いので、1時間で1万円を越えることもザラです。
お酒が入るとつい長居をしてしまい、気が付くと料金が上がっていたなんてケースも少なくありません。スナック・キャバクラ・ホステスでも料金システムや遊び方は変わってきます。
スナックの暗黙の了解・ルール
スナックを楽しむために覚えておいてほしい、暗黙の了解やルールが存在します。
もちろん、暗黙のルールを破ったからといってお店に通えなくなるわけではありません。
ただスナックは行きつけのお店として通うのが一般的なので、暗黙の了解やルールを知っておくことでお店に通いやすくなります。これからスナックデビューする人も覚えておきましょう。
スナックはママに権限がある
スナックに行ってみるとわかるのですが、お店で権限を持っているのはママです。
キャバクラに行き慣れている人だと、ついお客様接客を求めてしまいがちです。スナックはママが主体になっているので、お店の雰囲気や女の子、システムなどすべてを決めています。
ママによってお店の雰囲気がガラッと変わるといっても過言ではありません。
実際にスナックに行ってみてお店との相性は重要です。実際に足を運んでみると「この店は自分とはあわないな」と感じることもあるかもしれません。
僕も実際にお店に行ってみて、お客さんからはとても人気で女の子の接客態度もよく、文句はないはずなんですが自分には合わないと思った経験があります。
お店によってもママのタイプは違います。例えば売上重視のママもいますし、アットホームな雰囲気のママもいます。どうしてもあわない場合は、他のスナックを探すのをおすすめします。
周囲や常連客にも気を遣う
初めてスナックに行くと、誰もが顔見知りのようなアットホームな雰囲気があるので、驚く人も多いのではないでしょうか。実際に自分以外のお客さんは全員常連なんてケースも少なくありません。
スナックは地域密着型のケースが多いので、常連さんの存在は重要です。常連さんを大切にするのがスナックでもあるのは覚えておきましょう。
初めて訪れたお客の立ち振る舞いによって、常連さんの機嫌が悪くなってしまうのはおすすめしません。お店の損失にもなるので、印象も悪くなります。
常連さんに対して気を遣うこと、カラオケでもマイクを独占することのないようにしましょう。
選曲も幅広い年代の人が聞いてわかるようなものを選ぶのがポイントです。他の席のお客さんと一緒に楽しく過ごすのも、スナックの醍醐味です。スナックに来ているお客さんも気さくで、面白い人ばかりです。
そしてもちろん自分が好きな曲を歌うのありですし、女の子の中には流行りの曲や少しマニアックな選曲でも喜ぶ子がいますから、基本的には好きに楽しんでOKです。
スナックは軽食が少し高め
スナックには軽食を出していることが多いです。
お酒を飲むとつい軽食が食べたくなる人もいると思います。スナックでも常連さんになると軽食を注文している人もいます。
ただ、スナックで軽食を注文すると高くなると覚えておきましょう。スナックの雰囲気によっては出前を注文できるところもあります。飲んでいて小腹が空いたからウィンナーやチーズの盛り合わせを注文すると1,000円以上かかることもあります。
他にもスナック菓子やチョコレートは必ず置いてありますし、手づ口のおつまみを用意しているスナックもあります。軽食はスナックに行く前に食事を済ませてから行くのをおすすめします。
スナックの基本システム
スナックに行く前に、まずは覚えておきたい基本システムを紹介します。細かくかかるお金もありますが、基本的には
- 飲み放題
- チャージ料
- ボトルキープ
は押さえておきましょう。違いは以下に書いてみました。
飲み放題制 | 60分~90分などの時間制 |
チャージ制 |
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ボトルキープ |
|
また、カラオケ代も、歌うたびにかかるお店もあります。小銭で支払うこともあることので覚えておきましょう。スナックに訪れる人のなかには、カード派で現金を持っていない人もいるかもしれません。
スナックに行くときはある程度現金も持っていくと、安心です。現金を持ち合わせておらず、初回からツケ(後払い)になると印象が悪くなるので気を付けましょう。では各種料金について詳しく説明します。
①飲み放題
スナックでは、飲み放題のセット料金が基本です。
お店に用意されているハウスボトルは飲み放題になり、お酒を割る水や氷なども含まれます。
飲み放題はメニュー表がなどがあり、好きな飲物を注文できます。また60分、90分などの時間が定められていて、時間になると「延長しますか?」などと聞かれます。延長した場合は再度飲み放題料金が加算されるイメージですね。
ハウスボトルは焼酎もしくはウィスキーが多めです。別に女の子がドリンクを注文しない限りは、それ以外の金額はかかりません。
またちょっとしたおつまみで冷えたポッキーやキスチョコ、ポテチなどがついてくることもあります。セット料金は時間制限なく楽しめるところもありますし、時間制限を設けているお店もあります。
②チャージ制
チャージ料金は、席料のことをいいます。
わかりやすくいうと、席を用意してもらったことに対して支払うチップのようなものというとイメージしやすいと思います。
長時間いることが多いからこそ、ゆっくりとスナックでお酒を楽しむための料金になります。席についた最初にのみかかる料金になるので、時間ごとにチャージ料が加算されることはありません。
スナックによっても変わりますが、1,500円~が基本です。スナックによっては女の子が変わるたびにチャージ料金がかかるところもあります。スナックによっても変わってきます。またお酒の注文や女の子のドリンク代は別途料金がかかるので覚えておきましょう。
③ボトルキープ
スナックは、ボトルを一本入れて飲むボトルキープがあります。お店によってもお酒の種類は変わりますが、焼酎や日本酒、ウイスキーなどを多く見かけます。
ボトルを入れるときに料金を支払い、残った分はお店で保管します。ボトルに名前を記入し(記入してくれることもある)、次回来たときに続けて飲める仕組みです。一度ボトルを入れておくと、ボトルのお酒がなくなるまで追加料金がかかりません。
違いとしては以下の通りです。
スナックで長時間滞在する場合、ボトルキープがあるほうがお得です。チャージ制でもお酒を頼まずに長居することは可能ですが、まったく売上にならないお客さんに長居されることはどのお店でも相当嫌がられるので冷遇されます。
またいずれの場合でも女の子のドリンク代は別途かかるのは覚えておきましょう。
ちなみに女の子のドリンクは600円~注文でき、そこまで量を飲む女の子もいないと思います。ただ、お店のお客さんが少ない日(売り上げがでない日)は、付き合いでお店の女の子全員にドリンク代を出すこともありますのでケースバイケースです。
スナックで嫌われやすい人の特徴
次にスナックで嫌われやすい人の特徴を説明します。
お金を払っている以上、お客さんなのは確かですが、ママもキャストも人間です。どうしても苦手なお客さんはいますし、苦手意識を持たれるとどのお店にいってもあまり優遇されにくくなります。
例えばこんなことがありえます。
- 女の子があまり付かない
- 閉店近くになると真っ先に会計される
- 入れそうなのに「今日ちょっと混んでて…」などと断られる
など、何か理由を付けて断られたり、早く帰らされたりします。少なくとも以下に当てはまるような行為はやめておきましょう。
①おさわりをしようとする
スナックは、基本的にはおさわりは禁止です。魅力的な女性がたくさんいるので、下心をもって接してしまう人もいるかもしれません。
男であれば誰だって少なからず下心はあるはずです。ただ、それを全面に出してしまうと、ママはもちろん女の子からの印象も悪くなります。
舐めまわすような視線で見る、無理におさわりしようとするのは絶対にNG。
一人に手を出せば、あっという間に悪いうわさが広がってしまい嫌われてしまう可能性があります。ちょっとだけ…は通用しません。
おさわりも度をこすと”出禁”になってしまうこともありますのでご注意ください。
②女の子を見下した態度をとる
スナックで嫌われる男性は、女性を見下すような発言や態度をとる人です。席につくのが嫌になりますし、他の席のお客から見ても印象が悪くなります。
常連だから…と傲慢な態度をとっていると、ママからお店に来るのを控えてほしいと言われてしまうこともあります。
「水商売の女」だからと見下す男性も少なからずいるので、発言には気を付けましょう。一人の人間として接するだけでも好感度は大きく上がりますよ。
③お金払いが悪い
スナックはお金払いが悪いとあまりいい顔をされません。なぜならお金払いがいいお客さんがいると、お店はどうしてもそちらを優先したくなるからです。
また女の子から見ても「ああいいよ、好きに飲みな」と言ってくれるお客さんは器が大きく、魅力的に見えやすいです。
スナックは、ある程度かかるお金もあります。例えば席についた女の子にドリンク代を出さないのは印象も悪くなります。
席についてもらった女の子には、一緒に乾杯をするつもりでドリンク代を出すのもマナーです。
ドリンクを出さずに会話だけを楽しんでいる男性もいますが、なんともいえない雰囲気になっていることもあります。
また、ツケをを頻繁にしている人など金銭的なトラブルになりそうなお客だと嫌われてしまうこともありますので気をつけたいですね。
③カラオケを占領する
スナックにはカラオケが一台のみのケースも少なくありません。
お客さんの多くはカラオケが好きな人になりますし、時には女の子とデュエットを楽しみたい人もいます。お客のなかにはカラオケを独占し、他の人が歌えないようにしてしまう人もいます。
普通のカラオケでも、予約曲が大量に入っていたらげんなりしますよね。
また誰も知らない曲を一人で熱唱しすぎると、お店の雰囲気が悪くなることもなります。スナックは一緒に盛り上がるのが基本なので、他のお客が歌ったときは拍手や手拍子で盛り上げてあげると雰囲気が良くなります。
また、歌が下手な人に対して絡んだり、意味なく教えようとするのもNGです。曲の途中ではもりを入れるなど不快に思う行為をしないように気を付けましょう。お酒が入るとつい自己中になりがちな人は注意してください。
④連絡先を無理に聞こうとする
連絡先を無理に聞こうとするのはやめましょう。
スナックではお店によってもルールが違いますが、連絡先を聞かれてもさりげなくごまかして教えないようにされることもあります。
女の子に拒否されているのに連絡先を無理に聞き出そうとするのはルール違反です。
スナックはお店の女の子同士狭い世界です。無理やり聞こうとしてバレないと思ってやったことでも、お店では筒抜けになっているケースも少なくありません。連絡先を無理に聞こうとするのは絶対におすすめしません。
⑤清潔感のない人
スナックで嫌われる人は、清潔感のない男性です。例えば汗臭く、身だしなみがなっていない男性は清潔感を意識ししょう。
また、香水や整髪料があまりにきついと距離をとりたくなる女の子もいます。清潔感はモテる男性の基本です。特に夏場は、いつも以上に汗臭くなってしまうこともあるので、汗拭きシートなどで対策をしておきましょう。
スナックの楽しみ方は人それぞれ!
スナックの基本について解説しましたが、お店によっても違うことは覚えておきましょう。
スナックはアットホームな雰囲気ですし、まるで家に帰ってきたようなほっとした気持ちになることもあります。他の常連さんやママ、女の子との関係性も大切にしつつ、スナックにしかない雰囲気を楽しめるといいですね。